炭の種類

焼き方の違いで、白炭・黒炭に分類します。白炭、黒炭どちらの焼き方も大筋は同じですが、最後に火を消す方法が違います。原木の違いで、木炭・竹炭に分類されます。使われ方もさまざまで生活の中のあらゆる場所で使われます。




黒炭

黒炭が炭化される温度は300〜400度とされています。「ねらし」のときの温度が800度位です。黒炭の焼き方でも1000℃近くまで上げて焼く事も出来ます。炭化が終わったら窯を密閉し、4日から7日ゆっくり冷却します。白炭と比べ炭質は柔らかく着火温度が低く(火付きが良い)燃焼時間が短いのが特徴です。これは土窯で焼く方法ですが伏せ焼きや、鉄窯などで焼く場合も同じような焼き方です。



白炭
白炭はカシやナラなどの堅い原木を使い、炭化温度が200〜300度と黒炭よりも少し低めで行われますが、「ねらし」の温度を1000℃で均一に炭化します。そのため部分的な差がほとんどありません。炭化した灼熱の炭を窯の外に取り出し、消し粉をかけて消化・冷却します。この消し粉が表面に付着し、炭が白くなるため、白炭と呼ばれます。取り出した後は、まだ熱い窯に次の炭材となる原木を詰め込みます。窯の中は人が入れないほどの温度です。原料を入れたとたんに原木からジュルジュルと蒸気が噴出する事もあります。炭質は非常に硬く、燃焼時間も長く、均一なエネルギーが持続します。うなぎの蒲焼などに使用されるのも主に白炭です。昔の鍛冶屋さんもこの白炭を使っていたようです。また、高温で焼かれることによって遠赤外線を多量に含み、導電性も高くミネラル分も”孔”と呼ばれる穴の中に多量に含みます。叩くとキン・キンと金属音がします。黒炭の焼き方でも温度を上げて焼けば金属音がします。この白炭の中でも最高級とされているのが「備長炭」です。




窯の種類
窯は昔ながらの石と土で作る土窯の他に、鉄窯、ドラム缶窯などがあります。伏せ焼きは穴を掘りそこに炭材を入れトタンなどを被せ、その上に土を被せて焼きます。私の窯は石と土で作った土窯です。窯止めした後ゆっくりと冷える為、上質の炭が焼けます。



焼き方・炭材の準備
  
竹は4年から5年の竹がよく、若い竹は水分が多くあまり良い炭は焼けません。木六・竹八(きろく・たけはち)という言葉があります。これは切る時期を表しています。木は6月を過ぎたあたりから切り、竹は8月過ぎから切ると良いと言われます。もっとも良い時期は12月から2月ではないでしょうか。この時期に切ると含水率も低く、カビも生えません。 




玉切り・竹割り
  
切った竹を長さ1m程に玉切りして、大きな竹は6割りにします。細い竹は割らずに筒のまま焼きます。割る割らないの基準は直径が7〜8Cmを目安としています。割った竹の節も一本・一本ナタで落とします。気が遠くなる作業です。



窯詰め
  
割った竹を窯詰めします。詰め方は横に寝せて詰める方法と立てて詰める方法があります。まだ経験が少ない為、どちらが良いとは言えません。隙間なく詰め込むため上げ木として竹の節も全部詰め込みます。



口焚き
 
詰め込みが終わったら出し入れ口をブロック、レンガと赤土で閉めて火を焚き始めます。竹をそのままの形で炭にすることは難しいです。炭化するとその大きさが約3分の2になりますが、竹の場合は中が空洞のため炭化の途中で縮む時に形が崩れてしまいます。ヒビが入ったり割れたりと無事に窯出し出来るのはわずかな本数しかありません。そのわずかなものも外気に触れるとヒビの入るものが多く、完全な形の筒炭として残るものはほとんど無いのです。



炭化・竹酢液採取
        
口焚きを始めて3〜5日くらいかけて乾燥焚きを行います。これは窯の中の炭材の上の部分と下の部分の水分調整が目的です。これをやらずにどんどん温度を上げると上の部分は灰になるような状態でも下の方は生のままという事もあります。理想は窯全体の炭材の水分が一定になってから炭化に入るといいのですがどうしても下の部分は炭化が完全でないようです。煙突口の温度で煙が80℃前後で自然・じねん(口焚きしなくても炭化が進み温度が上昇する)に入ります。煙の臭いも喉に突き刺すようないがらっぽい臭いになり白色に少し黄色がかった色の煙になります。竹酢液は80℃〜150℃の間で採取します。採りかたは窯の煙突より20〜30Cm程離して斜めに煙突を設置します。煙突の材質も注意が必要です。竹酢液は強酸性の為、鉄などはすぐに錆びてしまいます。竹の煙突で採る方法もありますが、私はステンレス304の材質の煙突を使用しています。その煙突に煙を流し込みます。すると煙が煙突内で冷やされて竹酢液となって流れてきます。夏の暑い時期にコップに氷水を入れておくとコップの外側に水滴が付きますね。コップとは逆で煙突内部に水滴(竹酢液)が付きます。煙突はなるべく長いほうがより多くの竹酢液を採取する事ができます。私は、煙突の外側を水で冷やして多く採るようにしています。採取する温度帯は80〜150℃を厳守しています。温度が低いとほとんど水蒸気の煙であり温度が高いとタール分を多く含んだ煙が出てくるため避ける必要があります。採取温度が80〜150℃であっても、温度の上昇が急激であった場合も良くありません。急上昇しないように焚き口と煙突の開き具合で調整します。



精錬(ねらし)
  

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煙突の温度が150℃を越えると竹酢液の採取は止めます。煙は白い煙ですが温度が上昇すると青色の煙が混ざり始め最後は殆んど透明になります。300℃前後から精錬を始めます。窯口と煙突口を少しづつ開けて窯の中に空気を大量に送り込みます。真っ暗だった窯の中が暗い赤色の炭が見えてきます。続けるとだんだん明るくなり温度も急上昇します。これは炭材の中に残っていたガスが大量の空気と反応して一気に燃えている為です。煙の臭いも殆んどなくなり、窯の煙突の内側が白くなります。時間は4〜6時間程です。温度を上げると叩いたときにキンキンと金属音がして電気を通すような硬質な炭が出来ますが収量は減ります。精錬とは製鉄所などで鉄の中の不純物を取り除く作業のことも言います。炭焼きもこの不純物を取り除いて炭素含有率を高めたものが固くて高い音がするようです。このようにして炭材の中の不純物質を取り除き、硬く純度の高い炭が出来ます。これを精錬(ねらし)といいます。この精錬が不十分の場合、炭に火を点けた時に、煙や炎が出たりします。使用目的により精錬を行わなかったり、時間を短くして精錬を終わらすこともあります。



炭出し
   
窯止めしてから5〜7日かけてゆっくりと冷やして行きます。一週間程で炭出しが出来ます。窯口を開き中の様子を確認します。ここで焦って窯の中に顔を入れると危険です。窯止めするということは炭が燃えようとしているところに酸素を絶って行うことです。ですから窯の中は酸素が殆んどありません。ライターで火を点けて窯の中にいれると火が消えます。酸欠状態の窯の中に顔を入れることは非常に危険です。空気が入ってしばらくすると炭に火がつくこともあります。窯口を開けたらしばらく様子を見てから炭出しをする必要があります。窯入れしたときの半分以下になった炭がありマスクを着用して炭出しです。炭出しは汚れて炭も体も折れる作業です。が良い炭があったときの喜びは格別です。



竹炭の分類
竹炭は形状による分類と利用方法による分類をします。

まず形状ですが、竹の形を残してそのままの形で焼いたものを姿焼き・丸物と呼んでいます。筒状の竹を焼く前に4つ割り又は6つ割りにして焼いたもの、板物と呼んでいます。


竹炭の特性

吸湿・吸着・脱臭
低温(300℃程度)で焼いた炭と高温(900℃)で焼いた炭はその特性に違いがあります。低温で焼いた炭はトイレのアンモニア臭やアミン臭を脱臭しやすいようです。高温で焼いた炭は卵の腐敗臭である硫化水素などの酸性の臭気に効果的に働くようです。ですから高温で焼いた炭と低温で焼いた炭を組み合わせれば効果的な脱臭が期待できます。主な働きとして住宅や家具などから出る(シックハウス症候群)有害ガスアンモニア・ホルマリン等を吸収して分解し室内の余分な湿気を吸収してダニやカビの繁殖を防ぎます。また乾燥してくると吸収した水分を放出して湿度調整をしてくれます。



マイナスイオン

竹炭はマイナスイオンを発生しています。マイナスイオンは自然の爽やかな空気を部屋の中で作り出し、気分まで落ち着かせてストレスの解消に効果があります。電磁波遮断効果があり家電や携帯電話パソコン等から出る電磁波に効果があるようです。



遠赤外線
竹炭には遠赤外線を発生する特性があり適度の温度を供給することにより発生効果を高めることが出来ます。遠赤外線が人体に当たることにより体温が高くなり血行がよくなり疲労の回復に効果があります。自然の素材で出来ていますから身体には無害です。特に高齢者・冷え性の方に効果があり首痛・肩こり・腰痛・関節炎等の痛みを和らげます。



ミネラル

竹炭の中には、生物が生きていくために必要なミネラル分(カルシウム。マグネシウム・カリウム)がバランスよく含まれています。



重要!
竹炭の洗浄法
タワシを使って水洗いをします。このときに絶対に洗剤を使ってはいけません。洗剤の成分が竹炭に吸着されて使用するときに洗剤が出てきます。洗剤を使ったスポンジやタワシも使用しないで下さい。次に鍋にお湯を沸かし、水洗いした竹炭を入れ約10分間煮沸します。その後お湯から取り出し冷まします。これで料理や飲み水に利用できる竹炭の出来上がり!



竹炭の利用法
水の浄化・部屋の脱臭・湿度調整・料理・お風呂・お部屋の装飾・農業用といろいろな場所で、活躍してくれます。




ご飯が美味しく焚けます。
水のカルキや悪臭を吸着し、竹炭の豊富なミネラル分が水に溶け、カルシウムの多いふっくらご飯が炊けます。通常と同じ水加減で中央に竹炭をのせて、いつもと同じように炊きます。
・2合に1片の竹炭が目安です。
・使用後は洗って乾燥させると繰り返し使えます。
・1週間から10日ごとに、1度沸騰させてからお使い下さい。



水が美味しくなります。
カルキ臭を消し、竹炭のミネラル分を出すことにより、天然水のようなまろやかで美味しい水に変わります。水差しやポットに、水1リットルに対し1片の割合で入れます。4〜5時間で美味しい水が出来上がります。10日に1度は取り出して沸騰し、よく乾燥させます。



天ぷらがカラッと上がります。
天ぷらがカラッとあがり、油の劣化もゆるやかになります。炭をよく乾燥させないと油が飛びますので、ご注意ください。湯豆腐のとき水に入れると豆腐に「ス」が入りにくくなり形も崩れにくくなります。



炭湯・お風呂に
お湯がまろやかになり、ぽかぽか暖まります。一番風呂に入ったときに肌をピリピリと刺すような感触は、水に溶けている塩素・炭酸ガス・酸素などの気体が加熱によって飽和状態となり小さな泡となって肌に付き、刺激を与えるためです。炭を入れることによって炭に触れた泡(ガス)や空気が気泡となって逃げるため、湯あたりがやわらかくなります。そして炭のミネラル分が溶け出して、アルカリイオンを含む温泉と同じような成分となり肌がすべすべします。塩素を吸着しトゲトゲしい水から柔らかなやさしいお湯になります。遠赤外線効果の輻射効果で、血管の活動が活発になり、血液の循環を高め体の新陳代謝が促進されぽかぽかと温泉効果が持続します。また竹炭でマッサージすると、こりや痛みが和らぎます。炭入り風呂で心身リフレッシュ!ぬるめのお湯が心地よく自宅で温泉気分が味わえます。竹炭は1キログラムが目安になります。また浴槽が汚れにくく、湯垢や汚れが炭の中の微生物によって分解され掃除も容易になります。使うときは流水でよく洗い、洗濯ネットや網袋に詰めて浴槽に入れます。給湯式ならお湯を入れ始めるときから、湯沸し式の場合は沸かし始める水のときから炭を入れておくと、冷たい水と暖かいお湯との温度差でお湯が対流します。その結果お湯全体が炭に触れて吸着効果が期待できます。入浴後、炭はお湯から取り出して水を切って乾燥させます。一週間に一度、水道の流水でよく洗い天日干します。ミネラル効果が持続するのは、お風呂10回くらいが目安です。他の入浴剤との併用は避けたほうがいいです。洗うときは絶対に洗剤は使わないことです。竹酢液を5cc〜30cc入れますと効果はさらに良くなります。炭風呂は思い立ったらすぐに実践できる簡単で効果的な入浴法です。


花瓶に。
水道水のカルキや不純物を吸着し、水が汚れにくくなり、花が長持ちします。竹酢液との併用で水の臭いも和らぎます。



米びつのなかに。
虫の予防になります。



靴箱の中に。
湿気やカビを防ぎ、イヤな臭いを消します。



水槽の中に。
竹炭の小さな穴の中に微生物が繁殖し水がきれいになり、害虫の発生を防ぎます。



靴の中に。
湿気をとり臭いを消します。



車の中に。
空気を浄化します。煙草の臭いや汗の臭いを消し、静電気防止にも効果があります。



冷蔵庫の中やテレビの横に。
野菜室に入れると、生ものの腐敗を促進するエチレンガスを吸着しますので、野菜が長持ちします。テレビから出る電磁波を吸収します。塩や砂糖の中に入れるといつまでもさらさらです。



ビールやお酒に。
口当たりがまろやかになり、ビールの泡が細かくなります。



パソコンの横に。
電磁波を遮断し快適な作業ができます。



携帯電話のストラップに。
電磁波を遮蔽する作用があります。



花や農作物に
土の中に混ざることで炭からミネラルが出て、適度な酸素と保水率があることで元気よく育ちます。


枕の中やベッドの中に


脱臭・消臭能力で住まいを快適空間に!
床下や天井・壁の中に入れると健康な住空間を作る事が出来ます。磁場を高めたり有害物質の除去、調湿・脱臭カビや白アリの防除に有効です。お菓子や海苔の缶に入れておくと、しけらずに『乾燥剤』として役立ちます。


バーベキュー
炭火で焼いた肉は美味しいですよね!ガスは燃焼のとき熱と一緒に水分も出すようです。炭火は水分を出さずに多量の遠赤外線を出しますから表面がバリッと焼け中のうまみ成分を逃さずに美味しく焼けます。



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